ワインの桝久 - 横浜の酒屋/商品詳細ページ

イエクラD.O.　750ml

このボデーガス・カスターニョ、1950年にラモン・カスターニョが創業、協同組合に葡萄を売る栽培農家として始まりましたが、1980年に入ってから自社瓶詰を行うようになりました。このボデガが世に知られるようになったのは2001年にロバート・パーカーに取り上げられ、そのコストパフォーマンスを絶賛されてからです。マスキューは以前から扱っていましたが、有名になってからここしばらくご無沙汰していました(笑)。(特にここのヘクラを覚えているお客様もおられるのでは?)
今やイエクラで最大のボデガとなったカスターニョ。イエクラD.O.の総栽培面積6000ヘクタールのうち、自社畑と契約畑で1500ヘクタールを占めます。年間降雨量が250～300mmしかない為、広い農地を必要とする乾燥農法をしていますが、それにしても巨大なボデガです。畑は痩せた石灰岩質の土壌で標高は700mと高く、寒暖差の大きな大陸性気候です。冬は最高7℃夏は最高42℃の酷暑となります。一日の気温差も20度以上あります。厳しい環境から自然と収穫量は少なく制限されます。雑草もほとんど生えませんから自然に低農薬で栽培が可能です(笑)。良い葡萄栽培が可能な地ですが、人が生活するには限界に近い環境です。
この『カーサ・シスカ』は当主ラモン・カスターニョノの母親シスカをオマージュした最高級キュヴェ。
フィロキセラ上陸以前の100年を超える古樹を含むボデガ最良のモナストレルから造られる希少なワイン。日本には100本ほどしか輸入されていません。
ヘクタール辺り1600本短梢の株仕立てで植樹されたモナストレルからは750～900Lほどのジュースしか得られません。10月中旬の収穫後、除梗しステンレス・タンクで発酵温度26～28℃にて14日間のマセラシオン。オーク樽で16ヶ月(フレンチオーク30%、アメリカンオーク70%)熟成を経て瓶詰め。


濃厚で輝きのあるガーネット色からは重厚な果実感が漂い(笑)。完熟したレッド・フルーツの甘美で芳醇なアロマは圧巻。圧倒的に甘くて美味しいスタイルはカリフォルニアのカルト・ワインを彷彿させます(笑)。アクセントとしてエレガントなスパイス香(新樽由来のココアやタバコの香り)が完璧に溶け合っていて心地好い。艶やかで妖しい舌触り、樽香に負けない凝縮した果実味。ボリューム満点の味わいなのです(笑)。