ヴァン・ド・ペイ・ドック 南フランス ラングドック 赤 750ml
当店の隠れ定番登場です。
コート・ド・ラングドックの名門ドメーヌ・コンダミン・ベルトランは革命期までさかのぼる古い歴史をもちます。
1949年にクレーレット・デュ・ラングドックのA.O.C.授与式を、このシャトーで行なったという格式の高さ。
でも今のベルトランはA.O.C.の枠にとらわれない独自のスタイルのワインを作り出します(笑)。
そのレベルの高さは、フランス国内の星付レストランでは引っ張りだこの人気です。
このワインとにかく濃いのです。
単一畑のワインではなく、ベルトランのブドウ園の中で最良の部分を集めてつくったワイン。
いわばドメーヌ・コンダミン・ベルトランのフラッグシップと言えるワインです。
恵まれたテロワールと惜しみない畑仕事、農薬を使わない有機栽培(たしか認定はとってませんがビオデナミもやっているとか?)低収量の実践は高品質の前提です。
果汁に含まれるタンニンの量が多量であり、しかも曇りがないクリアネスがあるのです。
ただの濃いだけのワインではありません。
圧倒的な質感があるのです。
あまりにもタンニンとエキス分が多いためヴィンテージによっては酸が隠れてしまい時間がかかることがありますが、グレートワインですから仕方ありません(笑)。時には私達のティスティング能力では、はかりきれないことがあります。
この2005年ヴィンテージはバランスが良く、今まさに圧倒的に力強さを見せます。
セパージュはシラー84%、カベルネ・ソーヴィニヨン8%、グルナッシュ8%ですが、芯になっているシラーが樹齡80年以上の古木です。
手摘みで収穫したのち完全に除梗して15日間の長いマセラシオンを開放タンクで行ない、新樽にて12ヶ月の熟成をします。
プルーンや黒スグリの香りが甘草の甘みととても良く溶け込んでいます。シラーのもつスパイシーさが全体を引き締め、ワインとしての求心力を高めます。
素晴らしく長い余韻は甘美さがあり、飲む人を陶酔させます。
まさにグレートワインです!
ちなみに2003年ヴィンテージも数本あります。あまりに暑い夏場のせいで、タンニンの量が多量過ぎたため入荷直後はワインがくぐもってしまい手の内を明かさなかったのですが、ようやくとんでもないスケールを表すようになりました(笑)。あと2本しかありませんが、ご希望の方はどうぞ。お値段は2005年と同じ3600円税込となります。
ニューワールドのカルトワインと比べると1/3?1/5の値段ですから私はお買い得の良品だと思いますが…。
フランス国内で多くが消費されるのもそんな事情があると思います。
なんたってフランス人はケチですから(笑)。