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フランス ボルドー ラランド・ポムロールA.C.750ml 赤

知る人ぞ知るラランド・ポムロールの優良シャトー。マスキューではシャトーセルガンも昔から扱ってますが、これで二枚看板となります。

シャトー・セルガンは除梗しないクラシックスタイル。このドメーヌ・デュ・グラン・オルモー は除梗するモダンスタイル。でも軟弱なワインではないんですよ(笑)。

セパージュはメルロ80%、カベルネ・フラン10%、カベルネ・ソーヴィニヨン10%。アペラシオンの特徴でもあるメルロ主体のスタイル。畑作業はとことん(笑)。樹齢35年の15ヘクタールの畑から40000本のみ生産されます。グラン・ヴァンも凌ぐ低収量。

果実味の凝縮感を出すスタイル。徹底的な撰果により健全な葡萄果だけで造られてますから、雑味がない。除梗・破砕後5日間の低温プレマセラシオンをしてから比較的高い温度で18〜30日発酵させるとのこと。発酵末期には葡萄果すべてが溶けていますね(笑)。その後古樽のバリックで熟成されます。

うーん。

なんたるか分かってますね(笑)。ニューワールドのように無理に新樽を使いません。

味わいはエレガント、とても品が良い。

基本的には完熟した葡萄果由来のプラムジャム(笑)ですが、全体のまとまりが良く、とてもエレガントなのです。タンニンの有様も壮麗。

やはり2005年ヴィンテージの優位性を感じますね。

あと、面白いことに飲み始めると、意外に軽く感じます。拍子抜けしますが(笑)、翌日になると別物の顔。もの凄い密度感。中から果実味が吹き出してきます。しかも、明瞭で緻密な様。いわゆる暴れん坊ではなく、エレガントなまとまりがあります。

うーん。

2005年は良い年なので、かなりの数ワインは飲みましたが、ドメーヌ・デュ・グラン・オルモーのようなスタイルは初めてです。総じて最初からガツンとくるワインが多いのですが…。長い生命力があることは請け合います。

取っておいて数年先にも飲んでみたいワインなのです。