ワインの桝久 - 横浜の酒屋/商品詳細ページ

フランス v.d.p.d.アルデッシュ 赤 750ml　

ギィ・ファージュはタン・エルミタージュの協同組合の前副組合長が2007年に立ち上げたドメーヌです。

味わいは一言でいえば「こんなにクリーンなシラーは初めて。」

びっくりしました。

シラーが持つ本来の味わい。赤やブラックのベリーの香りはスパイシーさと酸により整っています。北ローヌらしい締まった体躯。マッチョではありませんが、精悍なアスリートの佇まい。

サンジョセフやコルナスに畑を持つだけあり、確立した新しいスタイルと言えますね。シラーのピュアネスにこだわった渾身のエレガンスがあります。

徹底した撰果の後除梗、低温で数日間浸漬、ルモンタージュを毎日行いながら28℃以下に保ちステンレスタンクで3週間のマセラシオンをします。基本的にはクラシックでシンプルな造りです。ミクロ・オキシダシオンもしないようですね。

醗酵終了後にタンクで6ヶ月熟成後、清澄し軽くフィルターをかけて瓶詰めされます。ノン・フィルターの弊害を熟知してますね。雑味を嫌っているのでしょう。

シンメトリーでエレガントなシラーって、ありそうでありません(笑)。

飲んでみて、シラーを少し解ったような気がしました。

あと、畑の写真を見て気がついたのですが、仕立てが背の高い株仕立てです。主幹はV字に伸ばしています。ちょうどシャトー・グリエのようです。機械の入らない斜面に葡萄樹は密植されてますから、葡萄樹1本あたりワイン1本以下の低収量のはず。

コストも手間もかなりかかっています。コストパフォーマンスの良さに申し訳なく思うほどです。

有り難く飲ませていただきます(笑)!

※写真はイメージ