ワインの桝久 - 横浜の酒屋/商品詳細ページ

フランス ルーション赤 コリウールA.C.750ml

南フランス、スペインとの国境の地ルーション。その国境沿いのアペラシオン コリウール。甘口デザートワイン パニュルスの名門生産者マス・ブラン。もともとロワールに在住していましたが、フォンテーヌブローの勅令によりこの南の地に移住したようです。勤勉と自由を身上とする家柄は1900年代前半の当主パルセ博士により開花。1936年のバニュルスA.O.C.設立の立役者として名を馳せました。博士は次々に改革.・改良を行い、マス・ブランの地位を不動にした言わばパルセ家の中興の祖。

この地でバニュルス・セックとして造られていた赤ワインがA.O.C.コリウールとなったのが1971年。ルーションの赤ワインでは一番古いですね。

味わいは深いの一語。アルコール分は13.5%となっており、力づくでないところ秀逸。プチ・パルセと共通します。でも、スケールの大きさは口で表せないレベル。堂々としています(笑)。

グルナッシュ・ノワール50%、シラー30%、ムールヴェドル20%のセパージュ。グルナッシュが多いのですが、香りはシラーとムールヴェドルが支配し、グルナッシュはボリューム感を支えていると言えば良いかな?プチ・パルセ同様に塩辛さや海藻っぽさ血の香りが果実味に混じり、テロワールの特殊性を感じます。

あと大樽による熟成は樽香を引き出すと言うより、馴染みを良くし溶け込みを良くするためのもの。樽を使っているのが分かりません。もちろん今風に除梗して温度管理して醗酵していますが、液体の中身の膨大さは飛び抜けています。

マス・ブランのコリウールのレベルの高さは衝撃的です。ある意味到達点を見る思いなのです。