ワインの桝久 - 横浜の酒屋/商品詳細ページ

アメリカ　赤　カリフォルニアA,V.A.　750ml

カリフォルニア・ワインの老舗ワイナリー　ポーグル・ワイナリー。一番最初に植樹したのがクラークス・バーグの自社畑に植えたプティット・シラーです。現在このプティット・シラーはそれにダニカン・ヒルズとローダイの畑から調達した葡萄を混ぜて作られます。ダニカン・ヒルズとローダイの畑は自社畑ではありませんが、完璧に管理されており、サスティナブルの認証をこのワインは受けております。単に買い葡萄を混ぜただけのワインではございません(笑)。
15ヶ月の樽熟成を経てリリースされるこのワイン。肉付きが良くとても飲みやすい。若干甘くも感じますが、飲みやすさに通じるいかにもカリフォルニアらしい仕上がり。ジャムっぽく若干小粒のブラックやブルー・ベリーの強いニュアンスに樽由来のバニラ香はあくまでフレンドリー(笑)。ワイン自体の酸があるので無理やり感がない。バーベキューソースのようなねっとりした液体濃度は高級なカリフォルニア・ワインに共通なもの(笑)
。ジンファンデルとオーストラリアのシラーズを足して割ったような感じかな(笑)。
ところでこのプティット・シラーはフランスのシラーとは全く別物(笑)。アメリカ大陸の温暖な地で良く育つ小粒の果粒を持つ葡萄を、自然に交配したものの総称
のようです。かなりの遺伝子のばらつきがあるもののカリフォルニアなどでは1800年代後半には広く栽培されており、プリミティブに在地化したヨーロッパ系の葡萄のようです。イタリアのプリミィティーヴォがジンファンデルになったようなものかな(笑)。カベルネ・ソーヴィニヨンやピノ・ノワールのような1980年以降に流行ったヨーロッパ系のヴァラエタルの流れとは別のものなのです。プティット・シラーは長い間ジンファンデルのブレンド・パートナーとして使われていました。ボーグル・ワイナリーはこのネイティブ・アメリカンな葡萄品種プティット・シラーに磨きをかけて世に出した訳です(笑)。

実際に飲んでみて、このくらいの味わいでもっと高いワインが多いことを考えると、とてもお買い得かと(笑)。根っからのワイナリーゆえに無理な冒険をしない気質。一発屋ではないのです(笑)。