ワインの桝久 - 横浜の酒屋/商品詳細ページ

イタリア　シチリア　エトナ・ロッソD.O.C.　赤　750ml　

イタリア半島の南西端に浮かぶ地中海最大の島シチリア島で2000年に設立されたワイナリー　クズマーノ。シチリアの地葡萄とメルロ、シャルドネ等を育て、単一品種のワインや地葡萄とフランス系葡萄とのブレンドしたもの等をリリース。若いワイナリーらしくチャレンジ精神に富んだワイン造りを行っています。マスキュー定番では『アンジンベ』があります。コルク栓ではなくガラスの栓ヴィノ・ロックを使った斬新なワインです(笑)。ちなみにこのワインはコルク・キャップでございます(笑)。

これはクズマーノが2013年から手掛けるエトナ山麓での新たなプロジェクト。ブランド名がアルタ・モーラ。
エトナ山麓でのコントラーダ(単一畑)いわゆるクリュの概念を設定し、それに沿ったオリジナリティあるネレッロ・マスカレーゼ100%のワイン作ろうとするものです。この流れは2000年代に入って、
マルク ・デ ・グラッツァが「テヌータ ・テッレ ・ネーレ」を、フランテッティーがパッソ・ピッシャーロをリリース成功してから本格化したもの。標高差があり、東西南北が栽培可能であるエトナ山麓の畑ゆえ。あと畑に古い葡萄樹が植えられており、しかも安いからかと(笑)。
クズマーノのコントラーダ「グアルディオーラ」はエトナ北斜面にあるカスティリオーネ ・シチリアにあります。ベナンティから買った畑で、樹齢は70年をゆうに超え、中には140年のネレッロ マスカレーゼが植えられています。プレ・フィロキセラの葡萄樹もあるとか。標高が高く800mから1000mの2ヘクタール。1947年の噴火で溶岩が流れ出し至る所にその生々しさが残る畑です。普通だったら耕作放棄ですね(笑)。

私は個人的にこのコントラーダの概念には懐疑的なのですが、クズマーノの「グアルディオーラ」に関してはワインとして肯定的(笑)。コントラーダをお金儲けに利用してやろう感がない!
圧倒的な存在感があるグレート・ワインだと認めます(笑)。
シルキーで滑らかなタンニンは折り重なるよう、クリアネスの中に潜む想像を越える何か。ベリーやイチゴの控え目な香りが何時になったら開くのかと、期待感。スケールの大きさとバランスの良さにひれ伏すのみ。
ピュアで深淵なネレッロ・マスカレーゼかと。ブルゴーニュのピノ・ノワールと比べるものではありませんが、その価格のピノ・ノワールを凌ぐ価値があることは保証出来ます(笑)。