ワインの知識
ボルドーでは著名シャトーはほとんどがセカンドワインを持っています。これはもともとトップ銘柄の規格に達しなかったワインでつくられます。 それはたまたま出来が悪かったり、まだ若木で樹勢が強過ぎて凝縮感の足りない場合にセカンドワインとして出荷されます。 ですからセカンドワインのブドウ樹は作柄が良かったり、樹齢が進むことにより、トップ銘柄として出荷される可能性があります。トップ銘柄の味わいにかなり近い味わいを楽しめるお買い得ワインなのです。 シャトー側もセカンドワインはトップ銘柄より熟成期間が短いため早く出荷できますから、シャトー経営には欠かせないワインとなります。その上、昔のようにバルクでネゴシアンに売るより遥かに高値で売れます。 そこで味をしめたシャトーは、いままでブドウが植わってなかったような場所も畑にして、セカンドワインと称してせっせと稼ぐことを思いついたようです(笑)。 良いブドウが出来ないから畑にしなかった場所ですから、同じシャトーの敷地内といえども無理があります。はなからトップ銘柄になれないワインをつくっている訳なのです。現実的にはほとんどのセカンドワインはトップ銘柄とは別物のワインと考えるべきワインなのです。 半ば詐欺です。 この際ですからバラしちゃいますが(笑)、シャトー ラツールを訪問した際、レセプションホールでシャトーにまつわる映像をみせてくれました。セカンドワイン(レ・フォール・ド・ラツール)の件では、畑の中の細い樹からつくられるとして、目印にブル―のビニールテープが巻いていました。基本的には若木は古樹とは混在しませんし、改植は畝や区画単位で行われますから、眉唾ものです。 そしてトップ銘柄シャトーラツールとレフォール・ド・ラツールのバレルサンプルを試飲すると、同一ヴィンテージなのに別物としか思えません。セパージュの比率やテロワールが違うワインとしか思えませんでした。 実際数年前にとうとう白状しました。 「レ・フォール・ド・ラツール専用の畑がある。」 と(笑)。 ただ相変わらず謳い文句は「レ・フォール・ド・ラツールは第2級格付けクラスのワイン!」まあ、言うのは勝手ですから…。 決めるのは飲み手です! >> ワインの辞典topへ |
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