ドメーヌ・ブロカールとクロズリー・デ・アリズィエのマスキュー的考察?今やシャブリの雄と高く評価されるジャン・マルク・ブロカール。それもそうですね。1ヘクタールの畑から始め、今や200ヘクタールの畑を所有します。個人経営のドメーヌとしてはシャブリ最大と言われる程になりました。シャブリ全体で5000ヘクタールですから、なんとその占める割合はおよそ1/25! 独立してからまだ30年は経っていませんから、凄まじい勢いです。しかも2003年にはワインメーカー・オブ・ザ・イヤーにも選ばれるなど、シャブリの一流生産者として、質・量ともに傑出した名ドメーヌとなりました。 味わいは基本的に醗酵や熟成に木樽は使わず、ミネラル感溢れる切れの良い正銘のスタイルのシャブリ。 現在は次男のジュリアンとともにビオ・デナミの生産者としてブルゴーニュ最大規模の80ヘクタールを耕作しています。その怒涛のパワーは親子二代にわたって全開のようです(笑)。 マスキューではドメーヌ・サン・クレールのラベルの頃から扱っていました。ちょうど20年くらい前の話です。 その昔、一度ブロカールさんとお会いする機会がありましたが、怒涛のパワーに圧倒されたのが懐かしい思い出です。「この人は一年間で400日働いているんじゃないか?!」というほど(笑)でした。怒涛のワイン親父のパワーに圧倒されました(笑)。 今は事情があり、扱いは中断していますが、レベルの高いドメーヌだといつも注目しております。 ところで今マスキューでは、このブロカールさんのご長男ステファン・ブロカールのネゴシアン 「クロズリー・デ・アリズィエ」のワインを扱っています。ネゴシアンですから、買いワインまたは買い葡萄でワインを造り販売します。販売するワインは上質な割に価格かお手頃。コストパフォーマンスに優れたもの。扱うシャブリなどはドメーヌ・マルク・ブロカールにそっくり(実際買っていると思いますが。)やはり、子供の頃から慣れ親しんだ正銘の味わいはちゃんと受け継がれているようです。一流の目利きですね。 先日インポーターさんの試飲会があり、ステファン・ブロカールと初めて会いました。インポーターさんに通訳をして貰いながら、話を聞けました。 私「あなたのワインはお父さんのワインに良く似てますね。とても美味しいですよ(笑)。」 ステファン「ありがとうございます。やはり慣れ親しんだワインは自分の家のワインですからね。」 さて、ここから私の意地悪爆弾炸裂です(笑)。 私「こんなに似た良いワインを売るのだったら、なんで独立したんですか?お父さんと一緒に仕事しても同じじゃありませんか?」 ステファン「いやいや、これが私の道ですから…(ちょっと困った)。」 私「Dislike your father?」さすがにインポーターさんに通訳させる訳にはいかない(笑)。 ステファン「いやいや、そんな訳では…」(相当困る。) 私「実は昔あなたのお父さんに会ったことがあります(笑)。独立した後だと思います。今のあなたのようでしたよ。ゴツかったですが(笑)。」 ステファン「まだ、私は小さな子供でしたよ(笑)!」(それほど昔ではありません。) どうやらステファンはネゴシアンとして広い世界を選んだようです。後でインポーターさんに聞いたところ、ステファンは幅広くブルゴーニュワインを扱っていますが、なんとアシスタント一人の計二人でやっているとのこと(実際一人のようなもの。)それでハイレベルなチョイスをしますから、尋常でないハードワークをこなしているようです。日本での打ち合わせ中でも合間をみてしょっ中メールのやり取りをしているとのことです。銀行に勤めていた経験があるそうですから、事務処理能力には長けているスーパービジネスマンであるようです。(とても知性的に見えます。)単なるお坊ちゃまではありませんね。 お父さんはシャブリに情熱を捧げ、後を継いだ次男は更なる品質の高みを目指し、家を出た長男はどうやら200ヘクタールの畑より広いものを見つけたようです(笑)。 彼はこの金曜日に日本を発ち土曜日と日曜日はディジョンの家で家族とゆっくり過ごすようです。ちゃんと休日は取るようです。この辺が彼らしいところなのかも(笑)?家族とワインを愛する品の良いジェントルマンなのです。信頼出来る人柄です。 ブロカール家に更なる幸を! 2012年7月5日 ※ナ |
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