ワイン専門店マスキュー
現在のカゴの中身の確認桝久ワインのブログマスユー特定商取引表記桝久商店に連絡ワインのマスキュー、所在地ワイン好きの店主ワインのメールマガジンワインの知識ワインの桝久商店HOMEワイン リスト
 

ワインの知識

 ジェネリック ワイン 

便利な言葉なのでついつい使ってしまいます。

日本では「ジェネリック医薬品」というと、製法や成分に関する特許権が消滅した先発医薬品を、特許権者ではなかった他の医薬品メーカーがその特許の内容を利用して製造した医薬品や、医師の処方箋がなくとも購入できるスーパーなどで売っている薬を指しますね。あまり強くないが危険もない市販薬のことです。

ワインに転じると法律でジェネリックワインを規定するものは存在しません。ただ便利だから使われているだけです(笑)。

英和辞典をみると『generic→一般的な』と書いてあります。たしかに一般的なのですが、どの立場で一般的なのか?ちょっと整理します。

フランスワインを考えるとカテゴリーのヒエラルキーの下から大雑把に並べるとヴァン・ド・ターブル 、ヴァン・ド・ペイ、AOCの順番になります。日常用としてはむろんヴァン・ド・ターブルやヴァン・ド・ペイになります。そうなると『generic一般的』なワインはAOCのワインではなく日常消費のそれらのワインということになります。

しかし実際我々がジェネリックと言う場合ボルドーワインでしたらボルドーACですし、ブルゴーニュワインでしたらブルゴーニュACの赤、白ワインになります。
また場合によっては『ポイヤック村のジェネリックなワインはシャトーなんとかですね。』などと使うこともあります。
アペラシオンの標準的なワインを指しつつ、比較的売りやすい売り文句として利用しています。

うーん。

単なる業界用語ですかね。でも多分アメリカでは通じてもフランス人には通じないような気がします(笑)。
高みを目指す生産者は自分のつくるワインをジェネリックと言われたら怒るに違いありません。彼等は自身を縛るような発想はありません。

そうなるとやっぱりワイン販売業者の隠語に近い言葉ですね。

言葉一つでも注意しなければいけません。まだまだ勉強せねば!


>> ワインの辞典topへ


ワインのマスキューHOMEワインリストワインの知識(ワイン事典・ワイン辞典)メールマガジン

店主紹介地図と住所桝久にメール特定商取引(送料等)チーズブログカゴの中身

(C)Copyright 2005-2012 by 株式会社桝久商店 & フクモト・ロジスティック・システム