ワインの知識・ワイン辞典
当店ではワインを仕入れるに際して、2〜3日に亘るティスティングをします。 それは、1本のワインを飲む時1〜2時間でボトルが空くこともあれば、翌日、翌々日にまで持ち越されることもあるからです。実際、お客様の多くは翌日までとっておいて再び飲まれる方が多数居られます。 ワインの消費量を誇る我が家においても、常に飲みきるのは至難の業です。 ワインは抜栓することにより急激に酸化が進む訳ですから、時間の経過と共に味が変わらないということはありません。ただ、その味の変化が良い方向へいかに長く続くかが最も大事なこととなります。抜栓後、いつまでおいしく飲むことができるか?これが大事なキーワードになります。5,000円のワインを買って飲んでも10分後に味が落ちることも実際にあります。その10分で満足できるのなら飲まれた方には十分価値があった訳ですが、大方は失望することとなります。 「ちゃんとつくられたワインは抜栓後の持ちが良い!」 我々も年間数10回のティスティング会に参加しますが、短時間にそのワインの質を見抜くことは難しいものです。 「あっ、このワイン すんごく おいしい!」 と思っても、会の終了近くに再び間を置いて同じものを飲んでみると先程のワインが無残な状態になっていることが多々あります。 それ故、気になったワインは後日取り寄せて2〜3日に亘るティスティングをすることになります。当日のティスティング会だけで判断することはかなり難しい芸当と言えます。 「1,000円でも翌日までおいしいワインを探す!」桝久の仕事です。 実際100種類近いワインをいっきにティスティングすると重くて香の強いワインがどうしても目立ってしまいます。つい第一印象で判断しがちになります。それはウェイトリフティングの大会のようなもので、パワーの最も強い人が一番になるのと同じようなものです。ですから年間数万本ティスティングする専門家の評価をそのまま信じる訳にはいきません。まあ目安にはなりますけど... また最近よく見かける金賞受賞をうたったワインですが、販売振興のための品評会が多く、安易な感がいなめません。自信のある生産者のワインはそんな金賞がなくても売れますし、評論家に試飲サンプルを送るようなことはしません。 一番大事なことは、 「金賞受賞ワインや高名な評論家や著名なシャトー、ドメーヌ名にとらわれることなく、正しい判断をする。」ことです。 ワインの説明は、我々のティスティングには二ノ次なのです。全く白紙の状態でワインの良し悪しを判断し、値段に見合うかどうかを考えます。「自分がその値段でそのワインを買うか?」がポイントで、最終的な判断基準となります。そんな訳で、ティスティング会で100本飲んで1本仕入れるワインがあれば上々なのです(ちなみにティスティングで私はほとんどワインは吐き出しますが、家内はほとんど飲んでいるようです)。そして仕入れが決定されたワインが店頭に並ぶこととなります。 社団法人 日本ソムリエ協会認定 ソムリエ >> ワインの知識トップへ |
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