メメント オールド・ヴァイン 2010 ボデガス・ルーアンMEMENTO OLD VINES 2010 Vino de la Tierra de Castilla Bodegas Luan |
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写真はイメージ |
スペイン・ラマンチャ2001年に設立という若いワインメーカー。スペイン・ラマンチャに最新設備を備えた醸造所を構えています。設備は新しくても畑の葡萄は古木。主要品種(ボバル、テンプラニーリョ、ガルナチャ)の樹齢は50年を越えているようです。 このメメント、香りのたちにくいのが難点ではありますが、特筆すべき美点が2つ。 1つめ──抜栓後すぐに飲んでも複雑多様な味わいが感じられること。幾重にも折りたたまれたパイ生地みたい。ガツンと濃いワインではないけれど、要素がギュッと詰まっています。 2つめはアルコールの強さ(14.5%)をまったく感じさせない滑らかさ。これだけ たくさんのエキス分を溶け込ませるには高濃度のアルコールが必要だと思うんですよね。うん。でもどこかで少しでも手を抜いたら達成できない味わい。古木の凝縮した葡萄果を活かした現代的な醸造法。この価格で この味わいに感謝です。早めに抜栓して、赤系果実の香を感じつつ飲んでいただきたいワインです。 このワインは実はラファージュさんの指導を受けています。彼の本拠地ルーションからスペインはすぐ隣ですから遠い異国ではないのですね。 味わい上、2005年ヴィンテージはボルドースタイルでつくられていましたが、2006年では独自の風味のワインスタイルとなっています。更なる進化をしています。 在来のボバル種にフランス品種を加えることとラファージュ式の徹底した栽培管理、アッサンブラージュにより従来のスペインワインとは一線を画すワインとなっています。新しいアイデアが実を結んだようです。 驚くことに、抜栓後も3日たっても果実味を楽しむことができます。それでいて抜栓直後からも楽しめるのです。 当店のスーパーコストパフォーマンスワインです。 メメント オールド・ヴァイン2008年美味しくなりました。 やはり時間がかかりますね。もともと早く飲めるように設計はされていましたが、時間の経過により、こんなに良くなるとは…。2008年はアルコール分が14%と高くタンニンの分量が多いヴィンテージ。やはりポテンシャルは高かったですね。 また、いつも通りかなり真面目に造られた証ですね。 バランスと膨らみの良さによって、価格以上の品質はさらにパワーアップ(笑) スペインのワイン造りの優位性を認めざるを得ません。 現在、私の敬愛するラファージュさんはこのワインには関わっていないようですが、彼の残したアッサンブラージュの技が花開いた感です。 なんと言ってもバランスが素晴らしいのです。 そして、現行の2010年。スタイルが大きく変わりました。シラー70%、テンプラニーリョ15%、プティヴェルド15%となりました。今まではボバル、メルロ、シラー、ガルナッチャ、カベルネ・ソーヴィニヨン、テンブラニーリョとなっていましたから、大転換です。 トップノーズはまるで、完熟した葡萄で造られたローヌのようです。スパイシーさ、インクっぽさ、曇りのないベリー。味わいはエレガント。今まで見られたスペインっぽい硬さ、田舎臭さがない(笑)。今までのボルドースタイルとは趣が変わりましたが、ローヌとも違うニュー・スタイルでした。 うーん。 果実の甘さと柔らかいタンニンが、樽香とバランス良く溶け込みんでいます。アルコール分は2008年と同じ14%ですが、甘さが増した感じがします。しかも崩れない堅牢さは以前と同じ。さらに飲みやすくなったことは確かです。 セパージュに何故プティ・ヴェルドが入っているか解りませんが(笑)、進化を遂げています。 シラーとテンブラニーリョの組み合わせはミスマッチではありませんでした。 1155円(税込) |
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