Ｃｈ．ルクーニュはドルドーニュ河右岸、フロンサック地区近郊にあるシャトーです。
ワイン作りには定評のあるミロード家の所有です。
最近このシャトーのワインがワイン雑誌によく取り上げられるようになりましたね。嬉しいかぎりです。
このシャトーでは、メルロを主体にカベルネ・フランを植えています。
醸造学をボルドー大学で学んだ才媛ミロード夫人が丁寧にワインづくりを指導しています。
このシャトーのなかでもテラ・ルコニータは新樽だけで熟成させる特別なキュヴェです。
今飲んで、樽の（悪）影響がまったくない充実した味わいです。
それは、徹底した選果を行い、選り抜きのブドウ果だけで醸造したからです。
まさしくこのシャトーのトップキュヴェです。
通常ボルドーではトップキュヴェが５割それ以外のワインがセカンドワインとして生産されます。（ポジティブ セレクションと言います。）
カリフォルニアなどのいわゆる新世界の産地ではトップキュヴェが全体の１０パーセントほどです。（ネガティブ セレクションと呼ばれます。）近年ボルドーでも左岸のスターシャトー以外では、このネガティブ セレクションを行なうことで品質を向上させるシャトーが増えました。
とても良いことですね。「名前より味に自信あり！」ってことです。
話がそれてしまいましたこのワイン、最初の１杯目は重くハードに感じるかもしれませんが、やがて少し酸味のある赤い花の香があらわれてきます。
そのころには、味わいがのびやかでエレガントになります。
濃く豊かな果実味に黒胡椒のスパイスが素晴らしいアクセント。
深く複雑、余韻の長いリッチなワインです。
酷暑により生産者の腕がとわれると言われる２００３年ヴィンテージの良さがうかがえます。
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