ワインの知識・ワイン辞典
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7,8年前だったと思いますが、当時日本で無名のスペインワインをたくさん並べて試飲会に参加しました。スペインといえばリオハ、プリオラート、ドゥロ、ナバラとシェリーくらい知っていれば上等の頃です。予備知識もないまま会場に侵入。20種程並んでいたでしょうか。注いでもらって鼻を近づけても、あまり匂わない。最初ははっきりしないのです。味わってみると──苦い、荒い、ざらつく、そして甘い。なんだこれは。若いせいだろうと思いました。時間が経てば荒さとざらつきは解消されるはず。でもこの苦さと甘さの値応和の悪さ──いったいどうなるんだろう。未熟な私にはまったく予想ができませんでした。試飲ワインのほとんど全部がそんな感じで、釈然としないまま会場を後にしたのです。それっきり忘れてしまいました。
そしておととし出合ったのが、スペイン イエクラの赤。モナストレル種100%です。蘇る記憶。 あの時の!!あれはモナストレルだった...。 イエクラの赤は、若いけれど荒さ・ざらつきが抑えられていて飲みやすい。健康的な甘さがとても素敵で、以来、モナストレルは要チェック品種となっています。折りも折り。今回ご紹介したサバタチャ1987に出会ったのです。熟成したモナストレル。なんて美しいのでしょう。若い時には墨のように濃い色が、ルビーのように輝いています。香りもはなやか、ざらつきがあったなんて信じられないほどのなめらかさです。エキゾチックな香味が素晴らしい。 現在モナストレル種のワインは多種輸入されています。他品種(シラーなど)とブレンドされていたりするものもありますね。若いヴィンテージで1000〜2000円で買えるものが多いようです。ふだん飲みにはまさにうってつけだと思いますが、モナストレルはとてもつよい品種で、上手に保管すればある程度の熟成も可能です。そこで提案。気にいったモナストレルをみつけたら、数本購入して3〜4年にわたって飲み比べをする、これはけっこう面白い作業になると思います。 また、古モナストレルを見つけたら見逃す手はありません。保存状態を確認して即、購入。若いものとまったく違う味わいにびっくりします。 おすすめです。 >> モナストレル種を栽培している地域の地図 |
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