ピニャネロ・ロッソ 2009年 ペリグリーノ社
|
|
>> ラベル写真 |
マルサラ酒の造り手として有名なペリグリーノ社が造る赤ワインです。シチリアらしい厚みのあるワインとして、マスキューでは定番として永く扱っています。私もデイリーワインとして良く飲んでいます(笑)。ついこの間また飲んだのですが、味わいのスタイルが変わっていることに気がつきました。非常に酸があり、香りの広がりと伸びが良いのです。飲むと新鮮なベリーの香りが口いっぱいに広がります。
シチリアのワインというと重さ濃さがイメージにありますが、違うスタイルなっていました。 うーん。 確かにシチリア的な濃さはあるのですが…。どちらかといえばピノ・ノアール的な表出です。寒暖差のある比較的冷涼な気候で造られたかのよう。セパージュはネロ・ダーヴォラとネレッロ・マスカレーゼと在来の品種です。どちらかといえば香りより重さに特徴があるタイプです。ワインに泥臭さが伴う品種なのです。 オーストラリア的にマロラクティック発酵を途中ど止めている可能性もあります。でもこのクリアさと伸びやかさは栽培、醸造技術の向上が必須なはずです! あと分かったことなのですが、輸出にはシチリア島のパレルモの港を使っているとのこと。便数が少ないためリーファーコンテナに入れたまま待たされますが、トラックに載せてナポリの港から船積みするよりリスクが少なくなるそうです。熱によるダメージを回避できます。確かにこのワインのクリアさフレッシュさは輸送状態が悪ければ無くなっているはずです。 我々が飲むまで様々な障壁を越えてワインはやって来ます。コストのかかることもありますから、その過程で手を抜く業者も多いのも事実です。ワインの味わいからそれを見抜くのも我々の仕事です。 話はそれましたが(笑)、このワイン15度位で飲むととても楽しめます。つまらないピノ・ノアールより楽しめること請け合いです。灯台元暗し!ワインは常に変化、向上がありますから、惰性で同じワインを売っていてはいけないことを気がつかせてくれました。 しかも手頃な価格なのがなおよろし(笑)。試飲会で一番売れたのも頷けます。 この夏オススメの冷やして美味しい赤ワインです。(ビールみたいに冷やしてはダメです。過ぎたるは及ばざるが如しです。) ・990円 / 税込 |
│店主紹介│地図と住所│桝久にメール│特定商取引(送料等) │チーズ │ブログ│カゴの中身 │
(C)Copyright 2005-2012 by 株式会社桝久商店 & フクモト・ロジスティック・システム