ドミニオ・エスピナル・ティント 2009年 ボデガス・カスターニョ
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1950年にラモン・カスターニョが創業、協同組合に葡萄を売る栽培農家として始まりましたが、1980年に入ってから自社瓶詰を行うようになりました。このボデガが世に知られるようになったのは2001年にロバート・パーカーに取り上げられ、そのコストパフォーマンスを絶賛されてからです。マスキューは以前から扱っていましたが、有名になってからここしばらくご無沙汰していました(笑)。(特にここのヘクラを覚えているお客様もおられるのでは?)
今やイエクラで最大のボデガとなったカスターニョ。イエクラD.O.の総栽培面積6000ヘクタールのうち、自社畑と契約畑で1500ヘクタールを占めます。年間降雨量が250〜300mmしかない為、広い農地を必要とする乾燥農法をしていますが、それにしても巨大なボデガです。畑は痩せた石灰岩質の土壌で標高は700mと高く、寒暖差の大きな大陸性気候です。冬は最低−7℃夏は最高42℃の酷暑となります。一日の気温差も20度以上あります。厳しい環境から自然と収穫量は少なく制限されます。雑草もほとんど生えませんから自然に低農薬で栽培が可能です(笑)。良い葡萄栽培が可能な地ですが、人が生活するには限界に近い環境です。 このワイン、モナストレル85%、シラー15%でつくられ、木樽に一ヶ月だけ熟成されます。このためタンニンが柔らかく、非常に飲みやすく仕上がっています。彼の地では、葡萄果汁をいかに濃くすることではなく、いかに飲みやすくするかが課題なのですね。 あとスペインワインに有りがちな荒っぽさや雑味がありません。 最初のむとイエクラらしからぬ飲み易さ、??一瞬らしからぬ舌触りに「こんなだったっけ?」。でも時間の経過とともにモナストレルらしいベリーのしっとりとしたニュアンスが出てきます。スクリューキャップを閉めて翌日再び飲むと、しっかりした飲み応えを感じます。この価格帯では有り得ない構造の良さです。 うーん。 本物の良さがあります。馬鹿にできない高品質なのです。 ・850円 / 税込 |
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