『チェリージ』2009年 ヴィーニャ・ガリアルディ
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皆さん『チリエジョーロ』ご存知ですか?
イタリア、マルケ州などの中部イタリアにある廃れた葡萄品種です(失礼!)。『チリエジョーロ』はチリエージァ(さくらんぼ)に由来する名前で、大きな粒と薄い皮が特徴。もともとトスカーナが発祥でサンジョヴェーゼの補助品種ともなっているようです。ただ人気が衰退し、1990年時点の作付け面積は僅か5000ヘクタールしかないようです。今は2011年ですから、もっと減っているかも知れません。忘れさられそうな地場品種です。 造るチャレンジャーはヴィーニャ・ガリアルディ。ヴェルディッキオ・ディ・マテリカの名人。マスキューが惚れ込んだ『マッカニャーノ』の生産者です。 一年の木樽熟成を経てリリースされ、味わいは濃密!ネットリとした液体からブラックチェリーの砂糖浸けのような強烈な香りが漂います。アマレットや苔、キノコ、腐葉土などの香りの総量は衝撃的。ピノ・ノアール的ではありますが、品行が真逆です。 うーん。 こんなワインがあるのですね! ワイルド・ピノ・ノアール?? トップノーズがあまり長続きしないのが欠点。変化も早そうです。 うーん。 品種特性によるものですか、かなり独特です。まあ、ガリアルディ渾身の野心作であることは間違いありません。液体自体の濃密さがすべてを物語っています。 じつはこのワイン、平均樹齢35年で1ヘクタールの畑から3000本しかつくられません。まだまだ商業ベースにはのっていませんね(笑)。 とことん尽力して造られたグレートワインですから、今後見守りたいワインなのです。 あっと驚くこと請け合いなんですが(笑)。 好奇心を刺激するワインです。 好みの別れるワインだと思いますが、見合う造りのワインであることは保証します(笑)。 彼の地でピノ・ノアール造りに腐心するより、遥かに健全で、心意気を感じてしまいます。 |
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