『カンノナウ』2008年 パーラ
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イタリア二番目の大きさのサルデニア島の赤ワインです。
サルデニア島のワイン造りは1950年に国策の農業推進計画で、今まで牧羊に使用されていた広大な土地を農民に解放したことより、葡萄栽培が一気に広がりました。歴史がそれほど長くないため、一部では協同組合の形をつくり発展しました。パーラ社も1950年サルバトーレ・パーラが入植したのが契機です。。第二次大戦後の復興期です。大地主のいない新天地に自営農として独立を夢見て、助け合いながら営農したメンバー達ですから、村人の結束・ワインにかける思いは強いのです。 パーラも皆同様バルクで北イタリアにワインを売っていましたが、1990年に息子のエンリコとマリオに事業が引き継がれてから、総ての葡萄樹をサルデニアの地の葡萄品種に植え替えました。量より質への転換を上手く乗り切りました。地元でも注目のワイナリーなのです。 この『カンノナウ』という品種はいわゆるガルナッチャ。スペインのアラゴン王国に支配されていたためスペイン系の葡萄が植えられていたようです。ただこのワイン、味わいはエレガント!ガルナッチャぽくありません(笑)。植物的なニュアンスがあり塩辛さやミネラル分を感じます。また、タンニンの質の良さが際だっています。キメが細かで雑味がなく、舌の真ん中にじんわり乗ってくるような質感があります。 翌日に飲むとさらに複雑味、まとまりの良さがまします。ローヌのマズールのワインに似た美しさがあります。そうするとグルナッシに近いのですかね?少なくともパーラの『カンノナウ』とマズールの『グルナッシ』には共通する造りの良さがあることだけは確かです。 何種類かカンノナウは試しましたが、完成度はパーラのこのワインが一番かと。田舎の名家の御曹子とでも言えば良いかも(笑)。 心に届くワインなのです。 私のつまらない説明や詮索は不要です。 ・1500円 / 税込 >> 関連ワイン: ヌラグス 2010年 パーラ 白 >> 関連ワイン: 『エンテマーリ』2008年 パーラ 白 |
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