ワインの知識・ワイン辞典
前回の重要点は「シャンパーニュ地方で伝統的方法でつくられたものだけがシャンパーニュ」でした。 ところで、伝統的方法とは? 他との一番の違いは「泡のつくり方」です。原酒(=ワイン)が出来上がった後、伝統的方法では瓶の中で2次発酵させて泡をつくります。 他の方法としては、タンク内で2次発酵する、原酒に炭酸ガスを吹き込むという方法があります。 両者の出来上がりで比較すると泡の溶け込み方・繊細さ・持続力の点で大きな差があるように思います。もちろん伝統的方法がGOODです。 さて、表題のデゴルジュマンとドサージュですがこれは「澱を抜くこと」と「補うこと」。商品としてのシャンパーニュの味わいが決定される作業です。甘さによるタイプ分は下の表をご覧ください。 最近増えてきたのがExtra Brut、減ったのがDoux、シャンパーニュも辛口指向にあるようです。DouxやDemi Secは甘み・香が強く可愛らしい印象。おつまみなしでOKです。フルーツや生クリームに合うのでデザートにもいいですね。最も一般的に販売されており、応用のきくのがBrut。香・果実味・甘みのバランスがスタイリッシュでエレガント。特にBrutの熟成香は魅力的。ナッツやイースト、香ばしく焼けたパンの皮の匂いです。ボディのしっかりしたものなら、コース料理の最後までBrutで通すこともできます。Extra Brut、個性がダイレクトに伝わる強くて繊細な香味が素晴らしいですが、Extra Brutってけっこう曲者。上級者向き。上品で優しいけど人を突き放すような印象があります。というのは甘みをほとんど含まないワイン(スパークリングワインも含めて)というものを実はあまり経験していないから。甘みがないことに舌が慣れていないと「ふくよかさがなく、痩せて平板な味」と感じてしまう。泡が「ちくちく痛む」と感じてしまう。びっくりして拒否しちゃうんですね。と、いう訳でExtra Brut初体験の時は覚悟してお楽しみくださいね。
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※デゴルジュマン Degorgement
※ドサージュ Dosage
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