ワインの知識・ワイン辞典
蒸し暑い──きりっと冷えたビール飲みたい。となりますが、今回からフランスのスパークリングワインについてお話しします。フルーティで適度に甘さのあるスパークリングワインは、夏の太陽に疲れたからだにしみこむようにおいしいし、はじける泡が食欲を刺激します。ハーフサイズも出回っているので、あまり大上段に構えず飲んでみるといいと思います。 今回はシャンパーニュについてのお話ですが、まず大切なことをひとつ。フランス産スパークリングワインはどれでも全部シャンパーニュであると考えている方、それは間違いです。シャンパーニュと呼べるのはシャンパーニュ地方で伝統的な方法でつくられたものだけです。 製法が同じであっても、例えばブルゴーニュでつくられたものならクレマン・ド・ブルゴーニュです。売価だって段違い。 時々、「オネーサン、シャンパンくれる?あ〜ん?こんなに高いのじゃくて安いやつ!」という酔漢が来ますが恥ずかしいのでこんなことはしないでくださいね。(シャンパーニュよりシャンパンという方が多いかもしれませんが、私はシャンパーニュの語源がエレガントで好きなのでシャンパーニュといっています) シャンパーニュの伝統的製法は本・雑誌に頻繁に取り上げられているので省略しますが、それを読めば膨大な経費と時間が必要なことがわかります。つまり巨大な資力がないとつくれないわけ。シャンパンメーカーが限定的でかつ、大会社が多いのはこんな理由もあるのです。しかし、このところ小規模なメーカーにも注目が集まっていますから、試してみる価値は大ですね。シャンパンメーカーの業態はラベルに小さく記載されています。表のNMとRMを覚えておきましょう。先日「常識的な価格帯で考えた場合NMとRMどちらが優れているか」で店長と議論になりました。大手NMのスタンダード銘柄は一定の品質で安定供給、いつでも美味しい。一方小規模RM銘柄は量的に多くはないが個性的だし、品質を考慮するとかなり安い。というのが対立点でしたが、これって優劣つけることじゃないですね。どちらも長所だもの。結局、目的と財布の中身で選ぶのだという結論になりました。とはいえ、シャンパーニュは高い!おいそれと飲み比べなんて一人じゃ出来ないもの。そこで仲間を募って持ち寄りシャンパーニュパーティーはいかがですか。夏休みの1日におすすめです。 |
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